Didier Goret(p) Georges Callewaere(b) Christian Laurella(ds) Rec.19??
■Didier Goretは1957年フランス・アミアン出身。9歳からピアノを弾き始め1980年代に入りマーシャル・ソラールとの即興演奏、キューバ音楽等の作編曲にもアプローチしその独創的な活躍に対して数々のアワードを受賞。その後1990年代にかけて 自らのビッグバンドやグループを率いて演奏するが さらに彼の探究心はジャンルにこだわる事なくオペラや映画音楽のスコアを提供するなど そのバイタリティに満ちあふれた才能は特に欧州において名実共に認められる存在となっていく。この7inch EPは彼がジャズ・ピアニストとして活躍していた頃に短期間結成していた<Orpheus Trio>による自主レーベルからの希少な作品である。日本国内では殆ど流通しなかった1枚ではあるが、研ぎ澄まされたタッチとエバンスの演奏でもお馴染みの選曲からコレクターなら気になる存在であることは間違いないだろう。Didier Goretがエバンス・ライクなスタイルを交えながら知的なプレイに徹する「ISRAEL」とコルトレーンの「NAIMA」。ご機嫌なテンポで歯切れの良いタッチが圧巻の「GLORIA'S STEP」ともっと聴いてみたい欲求にかられる3曲が収録されている。残念ながら他にピアノトリオによる作品は見つける事が出来なかったが、2010年にはパリにおいてピアニストとしてThe Fab Swing Trio "Swingin’ The Beatles"というタイトルでライブを開催し現役で活躍していたようである。
orpheus Trio
Orpheus Trio 2